1:1交換理論。

2011年3月11日
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》基準でデッキを考えた場合、生物同士の殴り合いはこの8枚をどれだけ捌けるかというゲームになる気がする。

つまり、いかに《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》(以下ゴイフ聖遺と呼ぶ)に対処可能かというゲームになるのではないか。

ゴイフ聖遺を生物戦闘で(盤面に対する干渉力として)1:1とるためには、ゴイフ聖遺を採用するのが一番てっとりばやい。
相手のデッキがゴイフ聖遺と土地だけだとしよう。その場合対処するべきカードは8枚である。こちら側のデッキにはゴイフ聖遺と、例えば以下のカード

《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《名誉回復/Vindicate》
《殺し/Snuff Out》
《喉首狙い/Go for the Throat》
《思考囲い/Thoughtseize》
《破滅的な行為/Pernicious Deed》
《滅び/Damnation》

の合計枚数分だけ対処法があることになる。
また、《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》などがいる場合相手のゴイフ聖遺に一方的に殴り勝つことが考えられるため、対処カードとして0.5枚扱い程度してもいいんではないか。

例えば、聖遺ゴイフが8枚+土地のデッキに対して、
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《思考囲い/Thoughtseize》
《名誉回復/Vindicate》
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》

というメイン構成のデッキは勝つだろう。
ハンドにあるときにこれらのカードを捨てたり、《剣を鍬に/Swords to Plowshares》で除去したりすることにより、ゴイフ聖遺が一方的に相手を蹂躙するからだ。

…と、相手のデッキがゴイフ聖遺+土地だったら分かりやすいが、例えば相手が《強迫/Duress》を打ってくるとしたら、こちらの対処カードの半数は《強迫/Duress》により対処可能であるため、相手のゴイフ聖遺が生き残る可能性が増える。

また、《闇の腹心/Dark Confidant》などのカードが出てきた場合、本来ゴイフ聖遺に使いたい除去をここに打たざるをえないため、結果的にゴイフ聖遺が生き残る可能性が増えるわけだ。
だから例えば、次のようなデッキもあり得るだろうと思う。

23 Land

4 《闇の腹心/Dark Confidant》
4 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3 《土を食うもの/Terravore》

4 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2 《流刑への道/Path to Exile》
4 《Hymn to Tourach》
4 《名誉回復/Vindicate》
2 《破滅的な行為/Pernicious Deed》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》


基本的に全てのカードが(ハンドにある状態も含めて)ゴイフ聖遺、およびそれを基軸としたスペルのやりとりを制圧できるように構築してある。
《Hymn to Tourach》だけが浮いたカードだけれど、相手のゴイフ聖遺や除去呪文との1:2交換をとれる可能性を考えて採用。最低1:1くらいを期待。

実際ZOOは《野生のナカティル/Wild Nacatl》などに《思考囲い/Thoughtseize》や《剣を鍬に/Swords to Plowshares》を使わせることが可能なデッキなので、その点が非常に強いと言えるかもしれない。

別レシピ
23 Land

4 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4 《闇の腹心/Dark Confidant》
4 《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
3 《叫び大口/Shriekmaw》

4 《苦花/Bitterblossom》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《名誉回復/Vindicate》
4 《喉首狙い/Go for the Throat》
2 《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1 《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1 《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》
2 《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》


《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》からの動きをメインにしているけど、ボードにはあんまり強い生物が残らないから相手のゴイフ聖遺は除去する大前提。
計15枚の除去に苦花エルズペスで、1:1でタルモ聖遺が抑えられるカードが21枚入ってる。ライフが危ないので、十手は二枚目をサーチできるように二枚。という感じ。



で、ここで親和考察なわけだが、
ゴイフ聖遺に1:1交換とれる生物が、パワータフネス的な意味では《エーテリウムの達人/Master of Etherium》しかいないのが非常に厳しい。
スペルを積み増して除去単にしたところで、

《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
《流刑への道/Path to Exile》

の系16枚に対して、親和側の交換するべきカードはエーテリウムの達人/Master of Etherium》とスペル4-8程度しかない。
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》はブロッカーを作りながら場を構築できるが、《刻まれた勇者/Etched Champion》はブロックに回っていてはクロックを刻めない。

ここから、
・ワンテンポ早めのゲーム展開
・サイドの《非業の死/Perish》
・メインの《エーテリウムの達人/Master of Etherium》
の必要性が出てくる。

《ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch》も、この一連のスペルやり取りを制する上で《剣を鍬に/Swords to Plowshares》と同等の能力を持つため、非常に有用。
薬瓶型は、この濃さをなるべくZOOなどに近づけた構築ができる(色マナ生物カードを大量にぶちこめるため)点が強いと言える。

つまり、親和、とくにバネ親和はボード干渉力に関する意味で、デッキの濃さはZOOに劣る。
ということを、改めて再認識したのでした。^q^


ちなみに、この理屈で言えばだけど《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》《破滅的な行為/Pernicious Deed》《滅び/Damnation》は1:1交換以上を期待できるカードなので有用となる。

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